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ビリケンさん、実は通天閣のものじゃない(産経新聞)

 故郷のアメリカではすっかり忘れ去られた神様だが、大阪のシンボルタワーではみんなの人気者。両脇には願い事を書いた絵馬が鈴なりで、近年は賽銭(さいせん)の金額も増え、みやげ物店に並ぶグッズの種類も増加しているという。

 新世界とビリケンさんとのかかわりは、約100年前までさかのぼる。明治36年に開かれた内国勧業博覧会の跡地に同45(1912)年、巨大な遊園地がオープンした。ニューヨークにあった遊園地「コニーアイランド」をまねてつくられた「ルナパーク」と、エッフェル塔を模して建設された高さ75メートルの初代通天閣が目玉で、周囲には売店や映画館が立ち並び、時代を先取りした画期的な娯楽施設として大にぎわい。そのルナパークの中にあったのが当時流行していた神様の像を安置した「ビリケン堂」で、ビリケンさんは新世界の名物になった。

 しかし新世界ブームが去り、約10年後にルナパークは閉鎖。その後ビリケンさんは行方不明になる。さらに戦時中は「敵国で生まれた神」として冷遇されたという。

 新世界に復活したのは昭和55年。「話題づくりに」と再現され、通天閣に安置された。しかし復活には紆余(うよ)曲折があったという。かつてビリケンさんがこの地にあったことは伝わっていても、モデルとなるべき実際の像がなかなか見つからない。探し回ったあげく、大阪の繊維商社に戦後再現されたビリケン像があることがわかった。ビリケンさんは企業のマスコットだったのだ。

 オフィスビルが立ち並ぶ大阪市中央区の船場地区。古くから繊維の街として発展してきたこの街に、繊維商社「田村駒」の本社がある。11階の奥に設けられ、街を見下ろす応接室に、通天閣にある木彫りの像のモデルとなったビリケン像が鎮座していた。

 「田村駒とビリケンさんは切っても切れない関係です。世間がビリケンさんに注目した時代も、忘れていた時代も、変わらず大切にし続けてきました」と語るのは、同社ブランドビジネス室の西川博之課長(43)。ビリケンさんは通天閣のものだと思っている人が多く、田村駒が商標を持っていることはあまり知られていないという。

 同社は明治27年の創業。現在社員は約400人で、平成20年度の売上高は865億円にのぼる。ビリケンさんの商標を登録したのは明治44年。当時アメリカから流行が伝わり、日本でも広がりつつあった縁起物としてのビリケン人気に、創業者の田村駒治郎氏が目を付けたという。

 田村駒治郎氏は会社のシンボルとしてビリケンさんを活用した。生地の包装紙のデザインなどにビリケンさんを使い、「ビリケン印」として売り出した。西川さんは「今でいう企業キャラクターのはしりだったのでは」と語る。その後、販促品としても使われ、社史には昭和6年の初売りで、「折からの不況克服を願って作った高さ20センチのビリケン像を配布した」と記録されている。

 同社応接室のビリケン像は昭和24年に作られたという。ビリケンさんの御利益なのか、同社は業績を伸ばし、2代目オーナーが個人でプロ野球球団を所有した時代もあった。

 その後事業にビリケンさんが活用されることは少なくなったが、近年のブームでイメージを下げる粗悪品が出回ることを防ぐため、通天閣とタッグを組んで商標管理に乗り出した。現在ライセンスを取得したみやげ物メーカーなどによって三十数類のグッズが発売されている。それでも西川さんは「商標管理はイメージを守るためで、決してお金にならないビジネスなんです」。新世界で目にする串カツ店などの軒先のビリケン像は、商標使用料を取っていないという。

 お金にならなくとも、西川さんは日々、ビリケンさんに仕事をサポートしてもらっていると感じるという。「本業の商談でシビアな話になることもありますが、最後にかばんにしのばせたビリケンさんのキーホルダーを手渡すと場の空気が一気になごむんです。やっぱり福の神だなーと思います」と笑顔を見せた。

 今は新世界のシンボルとして定着していても、かつては世界的ブームだったビリケンさん。探してみれば街のどこかに、そして家の片隅に、ブームに沸いた往時のビリケンさんが隠れているかもしれない。(八木択真)

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